平成15年3月14日(金)東京けやき会有志総勢115名(うち純美専攻7名、デザイン専攻108名)が平野先生の金沢美術工芸大学学長就任をお祝いし、激励しようとキャピトル東急ホテルに集まりました。出席者の顔ぶれで気付いたことは先生の美大での46年間(昭36年から今年まで)に於ける教え子達が、ほとんど各学年万遍なく参加していたことで、世代を越えて先生の人気の程が伺えました。
総司会者としてユーモアと軽妙な語り口の黒澤淳一氏(昭51商デ)が務めました。
始めに発起人を代表し村禎介(昭38商デ)がこの会の設立に至る経過と趣旨を説明し、4年間の学生時代の厳しいと評判だった先生の授業や濃密なアフターファイブの思い出に触れ、また卒業生の美大への熱い思いや新学長への期待の大きさを語り、先生には縦横無尽なご活躍を祈りたいと開会の辞を述べました。
次に東京けやき会会長小田桐昭氏(昭36商デ)は日本の大学が法人化問題などで取り巻く環境が激変するこの時期に、学長に挑戦された先生の情熱を称え、同窓会一同は先生のご活躍を後援してゆきたいと祝辞を述べました。この後会長から先生ご夫妻に花束が贈呈されて会場は万雷の拍手と歓声に包まれました。
そして先生のなつかしい講義を是非お聞きしたいとのリクエストに答え、先生が登壇されました。
まず、日本産業界の振興政策の一つとして通産省が設けたデザイン指導者育成制度の第一期生として米国へ留学されたこと。帰国後4つの大学で教鞭をとられた中で金沢が学生も先生方も大変熱心で、いつしか比重が傾いて46年に達したことなど、静まりかえった会場に先生の貴重なお話が続きました。最後に気力と体力の続く限り精一杯頑張りたいと溢れる情熱と力強い抱負があって約25分間の特別講義が終わりました。
その後、会場を換えて宴会場に移り、田保橋淳氏(昭28油画)が正にうってつけの人選であり、今回はこれまでの先生との長いおつき合いの中で最もうれしいニュースだった、とお祝いし、氏の発声のもと全員で乾杯をし、パーティーが開始されました。
宴もたけなわの後半には「先生との思い出」「習ったこと、役立ったこと」「新学長に期待する」などのテーマで司会者の指名により約20名の卒業生とトークショーが行われ、ひとときタイムスリップし、思い出話に会場は笑いの渦となり大いに盛り上がりました。
最後に中締めとして藤村盛造氏(昭38工デ)が登壇し、美大の学長として最もふさわしい先生の登場により同窓生の期待は大いにふくらみ、これからの大学に注目してゆきたいと結び、全員で手締めを行いました。
以上、予定時間をはるかにオーバーしたものの熱気に溢れた楽しいパーティであったことをご報告いたします。
報告:村 禎介
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