東京けやき会「井上涼さんのトークショー&総会・懇親会」は、2018年9月9日(日) 3331 Arts Chiyoda コミュニティスペースにて開催され、お子さん含め90名の方々に参加いただきました。
午前中から実行委員は集まって準備を開始、12時から会場設営を始めました。5歳の娘さんがびじゅチューンにハマっているOB/OGご夫妻は、愛知県から車を走らせて参加、スタッフ協力までしてくださいました。
●井上涼さんのトークショー
13:00受付を開始。13:30いよいよ「井上涼さんのトークショー」開幕です。
井上涼さんの紹介後は、井上さんの軽快な話術で進行。
ライブステージは「♪風神雷神図屏風デート」、「♪見返りすぎてほぼドリル」、「♪お局のモナ・リザさん」の3曲からスタート。手拍子と握手で会場も一気に盛り上がります。参加したお子さん達もいっしょに手拍子していました。
井上さんからのインタビューで皆さんどちらからいらっしゃいましたか?の問いかけには、広島から日帰りで駆けつけたという方もいらっしゃいました。
トークは学生時代の事からスタートし、2007年に金沢美大視覚デザイン卒業後、広告業界に入る〜という当時の雰囲気に従って?東京の広告代理店に就職、7年間アートディレクターを務めた後、2014年からアーティストとして活動を開始。Eテレの「びじゅチューン」は5年目、3331 Arts Chiyoda での個展、霧島アートの森での個展、トーハクのなりきり日本美術館など活動の様子のお話をなさいました。
後半ライブは「♪オフィーリア、まだまだ」、サモトラケのニケをモチーフにした「♪Walking ! ニケ」、「♪ツイスト出産」の3曲を披露。
続いていよいよ鈴木康雄先生の登場。
1993年から金沢美大へ、現在の視覚教授陣では最古参だそうです。そして何と!この日9月9日が52歳の誕生日であることが判明。
井上さんの学生時代の写真を見ながら「アジ課題=アイデアデベロップメント」の話、美大祭の話へと続きます。
当時の井上さんの悩める学生時代、自分探しの様子や、当時の鈴木先生が機材関係管理されていた関係で、最初にカメラを使う時、最初に映像を処理する時など、いつも鈴木先生に教えてもらったこと、「スソ!」の一言が怖かった先生がすっかり丸くなったことなど、話は展開していきます。
卒業制作アニメ「赤ずきんと健康」の、発想の原点に迫る話には皆さんの関心が寄せられました。
会社員として広告制作を続けながら、2年目の2008年OLの格好ををして「デビュー」という曲を作って個展を開催、それが ”アーティスト井上涼” のデビューにもつながっている。自分で言うのも恥ずかしいが、人間に対する応援欲求が強いんだと思います・・・という、とても興味あるお話でした。
来場者からの質問コーナーでは、
「びじゅチューン」のネタ(素材)はどのように決められているのですか? 
「びじゅチューン」で作詞・作曲・アニメはどのような順番で制作されているのですか?
「びじゅチューン」で歌詞が出来上がってからシーンを考えるのですか? キーになるシーンは先に出来上がっていますか?
「びじゅチューン」で九谷焼のグッズ等もありましたが、井上さんは、どこ まで関与されているのですか?
海外での美術館への翻訳バージョン展開などの計画はないのでしょうか?英国人には絶対人気が出ると思います。
と多数の質問が寄せられ、一つ一つ、丁寧に答えていただきました。
エンディングに「♪夕暮れ、浄土堂ショー」、「♪保健室に太陽の塔」、「♪ムンクの叫びラーメン」、YouTubeで353万回再生の「♪何にでも牛乳を注ぐ女」。最後に昨年亡くなった恩師である秋草先生を思い出しながら作った「忍者と県立ギョカイ女子高校」全10曲を歌い終え、楽しいトークショーは幕を閉じました。
15:00から2020年開催のイベント(わ)2020について、中村 肇実行委員長・佐藤一代副実行委員長から説明があり、会場セッティングの関係で来場者には一度退場をお願いして、その間に3331 Arts Chiyoda 内の様子を見学していただきました。
●総会・懇親会
15:30より、東京けやき会総会を開催。
90名の参加者中、東京けやき会会員は62名でした。
黒澤淳一(昭51商デ)東京けやき会会長の挨拶に続いて
1:2016年度/2017年度会計報告及び監査報告=中村 肇(昭53商デ)・村 禎介(昭38商デ)
2:役員人事案=会長:黒澤淳一、副会長:三谷 豊(昭51商デ)島田由子(昭58日本画)、幹事長:作宮 隆(昭53商デ)、事務局長:中村 肇、監査役:村 禎介
以上2項目が承認されました。
西村知弘同窓会会長にもお言葉をいただき総会は終了。
山崎 剛金沢美大学長に乾杯の音頭をとっていただき懇親会がスタートしました。
外の光が差し込む開放的な空間で、おしゃれなスティックフードと紅白ワインやビールなど思い思いにつまみながら、あちらこちらで会話の花が開きます。
途中、2023年の美大移転を踏まえて、今年4月就任された山崎新学長と昨年9月就任された西村新同窓会長に、黒澤東京けやき会会長がざっくばらんに切り込むトークコーナーなども盛り込みながら、司会を務める杉浦美代子実行委員が、皆さんのところを回ってインタビューをさせていただきました。
あっという間に予定の時間が迫り、恒例の集合写真の時間です。
小さいお子さん連れで先に帰られた方もいらして、人数は少し少なめ、さらにセルフタイマートラブルで撮影カメラマンが写らなかったという残念もありましたが、無事撮影も完了。
最後は、中村実行委員長による一本締めで懇親会も、無事幕を閉じました。
まだ明るい夕暮れ時、続きを楽しまれた方も多かったことと思います
真っ赤な「わ2020ロゴ入りTシャツ」で頑張った実行委員も、後始末を終え、近くの二次会会場へ移動。互いの労をねぎらいつつ、2020年へ向けての思いを新たにしました。




 
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